

今回はそんな疑問にお答えします。
この記事を書いている私は、先日開業届を出してきました。
自分で仕事を始めたころは、なんとなく「確定申告だけはしっかりしなくちゃ」くらいしか考えていませんでしたが、いろいろ調べてみると
開業届を出して青色申告申請をしたら節税ができる
ということが発覚。
収める税金が少なくなるなら!と先日開業届を出し終えてきました。
ただし、今まで会社員だった私にとって、
- 開業届
- 白色申告と青色申告
- 65万特別空徐
- 複式簿記
など馴染みのない言葉がたくさん出てきて理解するまでにとても時間が掛かりました。
今回は、
- 初めて開業届を出すけど税務署に行くのがこわい
- そもそもどういう状況になったら出すのか
- 青色申告ってハードルが高そう
など、私自身が開業届を出すまでにあった素朴な疑問を含めて、分かりやすく解説していきます。
- 開業届を出す条件
- 開業届の書き方
- 青色申告書の書き方
- 確定申告の提出方法
Contents
開業届って何?

開業届とは
個人事業を新たに事業を開始したとき、また事業用の事務所・事業所を新設、増設、移転、廃止したとき又は事業を廃止したときにする手続きで必要な書類のこと。

開業届を提出する対象者
事業所得、山林所得、不動産所得を得る事業を開始した人
事業所得とは、農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業その他の事業を営んでいる糸のその事業から生ずる所得を言います。
よって、新たに事業を開始した人で、事業所得が少しでもある人は開業届を出すことができます。
中には、開業届を出さずに事業をしている人もいるようですが、出しておいた方が納める税金が少なくなる場合もあるので、出しておくことをおすすめします。

開業届の提出場所と提出期限
事業を開始してから1か月以内に、管轄の税務署へ提出(郵送も可)

開業届を出すメリット

- 青色申告での節税効果がある
- 屋号が決められるため、銀行で屋号名で口座が作れる
開業届を出すこともメリットとして私自身が感じたことは、主にこの2つです。
青色申告での節税効果がある
個人事業主になると、今まで会社がしてくれていた確定申告を自分でしなければならなくなります。
1/1~12/31の事業所得を申告して税金を納めるための手続きのこと。
個人事業主は売上がある場合は必ずする必要があります。
申告をする方法は2つ。
- 青色申告・・・複式簿記のため提出書類作成が複雑。その代わり65万円の特別空徐がある。
- 白色申告・・・提出書類作成が簡単。その代わり特別空徐はなし。
青色申告をするだけで、実際の所得金額から自動的に65万円を差し引いた金額に税金がかかるというシステム
確定申告では、前年の自分の事業所得金額に対して税金がかかります。
よって、所得金額が高ければ納める税金は増え、所得金額が少なければ納める税金は減ります。

基礎空徐(38万円)とは、納税者が無条件で利用できる所得空徐です。
白色申告をした場合は、基礎空徐のみ適用が、青色申告に変えるだけで、実際の所得金額から基礎空徐(38万円)適用後、更に65万円引かれた金額に税金がかかるので、節税ができます。

今回私が開業届を出すことを選んだ理由の1つは、この青色申告をするためです。
青色申告をするための手続き
この青色申告をするには、開業して2か月以内に、税務署へ青色申告承認申請書の提出することが義務付けられています。
この2か月を過ぎてしまうと、その年は白色申告(特別空徐なし)になってしまうので、気を付けましょう。
屋号が決められるため、銀行で屋号名で口座が作れる
開業届には屋号を記入する欄があり、個人事業主にとっての「会社名」を決めることができます。
屋号を決めておけば、銀行において開業届のコピーを提出すると、屋号名で口座が作れます。
屋号を決めることで、取引先からの信用も構築できるメリットもあります。
開業届の書き方
個人事業の開業・廃業等届出書のダウンロードはこちら
① 管轄の税務署名と提出日
② 事務所の住所(在宅であれば自分の家の住所)を記入
③ 名前を記入・押印
④ 生年月日を記入
⑤ マイナンバーカードの個人番号を記入
⑥ 職業を記入(自営業でOK)
⑦ 【開業】【新設】にチェック
⑧ 【事業所得】にチェック
⑨ 開業日を記入
⑩ 上段は、青色申告なら【有】、白色申告なら【無】にチェック
下段は、基本的に「無」でOK
⑪ 事業内容を具体的に記入
上記の①~⑪に記入をしましょう。
- 屋号は記入してもしなくてもOK。
- 従業員を雇う事業であれば「給与等支払いの状況」へ記入しましょう。
- 控えにも記入するか、本書のコピーを保管しておきましょう。(屋号名の口座開設時に必要)
青色申告承認書の書き方
青色申告承認申請書のダウンロードはこちら
① 管轄の税務署名と提出日
② 事務所の住所(在宅であれば自分の家の住所)を記入
③ 名前を記入・押印
④ 生年月日を記入
⑤ 職業を記入(自営業でOK)
⑥ いつからの所得税の申告を青色申告にするのか
⑦ 【事業所得】にチェック
⑧ 青色申告がはじめてであれば【無】にチェック
⑨ 開業日を記入
⑩ 事業の相続がなければ【無】
⑪ 【複式簿記】にチェック
⑫ 画像通りにチェック
- 屋号は記入してもしなくてもOK。
開業届と青色申告申請承認書は会計ソフトでも無料で作れます
私は、国税庁のホームページからダウンロードをして自分で記入をしましたが、会計ソフトを利用して開業届を作成することもできます。
無料で利用ができて、質問に答えながら作成ができるのでとても簡単です。
私がこのソフトを使わなかったのは、単純にこのソフトの存在を知らなかったからです。

開業届と青色申告の手続きで不安だったこと
開業届と青色申告承認申請書の提出方法
- 【開業届】
・・・事業を開業してから1か月以内 - 【青色申告承認申請書】
・・・事業を開始してから2か月以内
両方とも提出期限が決まっているので、青色申告をする予定の場合は一緒に税務署へ持っていくと1度で手続きが済みます。
私は開業届の提出期限をすっかり忘れており、青色申告承認申請書の2か月以内に2つあわせて持って行ったのですが、特に何も言われませんでした。
しかし、青色申告承認書は必ず2か月内に持っていくようにしましょう。
税務署の受付での手続きと所要時間
私自身、税務署へ行くこと自体が人生初だったので、とても緊張しました。
しかし、行ってみると2分で終了。
税務署へ入り、受付で「開業届と青色申告承認申請書を提出しにきました」と伝えて書類を手渡しましょう。
その際に、記入漏れがないか税務署の人が一通りチェックをしてくれます。
開業届と青色申告承認申請書は、税務署にも用紙があるのでその場で記入できますが、家で書いていった方が時間はかなり短縮できます。
これで手続き終了です。
その場で本人確認をされるとの記事もありますが、私はされませんでした。
念のため本人確認ができるものを持って行っておくことをおすすめします。
提出書類を郵送で送る場合
開業届と青色申告承認申請書は郵送で提出することも可能です。
その場合は、本人確認ができるものを同封しましょう。
必要書類や、必要書類を貼る台紙の詳細はこちらまた、先ほど紹介した開業freeeを利用すると、郵送方法や管轄の税務署への行き方なども教えてくれるので、とても便利です。
青色申告って難しそう
私は簿記がとても苦手なので、
確定申告は大変そうだし、複式簿記とか尚更分からないから青色申告はやめとこうかな・・・
と一度諦めたのですが、確定申告の必要書類を簡単に作成できるソフトがあることを知ってから、青色申告をする覚悟を決めました!
私が使っている会計ソフトは会計freeeです。
私は在宅ワークで、従業員を雇うほどの大きな事業ではないので、スタータープランで利用をしています。
下記ボタンからクラウド会計ソフトfreee(フリー)の個人詳細をクリックすると、プランや利用料金の詳細が見れます。
確定申告は初めてだから、最初はいったん白色申告にしておこうと思っている方は、ぜひこの会計ソフトを利用してみましょう。
2020年分の確定申告から青色申告の65万円空徐が減額される?
実は、2018年度の税制改革にて、今まで青色申告申請承認書を提出し承認されれば無条件で65万円の特別空徐が適用されていましたが、
2020年分の確定申告からe-taxで確定申告をしないと、55万円空徐に減額されてしまうことになりました。
ただし、会計freeeであれば、e-taxでの申告にも対応しているため65万円から55万円への減額は免れます。
詳しくはPC・スマホでのやり方とメリットまとめ【2019年(令和元年)10月最新情報】
事業を始めたら開業届を出しましょう
- 開業届は事業所得がある場合出すことができる
- 青色申告承認申請書を一緒に出すと確定申告時に節税ができる
- 確定申告のために会計ソフトを使いましょう
開業届を出そうか迷っている人は、出した方が節税にもなるためおすすめです。
また、私自身開業届を出すことで改めて「自分で事業を始めたんだ」と心を切り替える良いきっかけになりました。
よく開業届を出すのはとても手間が掛かるという記事も見かけますが、私は家で記入をしていったことで、窓口では一瞬で終わりました。
ただし混雑している場合もあるため、開業freeeで開業届を郵送すると税務署で待つことも一切ありません。

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